第16回青春21文字のメッセージには、全国47都道府県から4,557作品の応募をいただき、地元の有識者らによる審査で100作品が入選作品として選ばれました。 その中から最終審査員の歌人・俵万智さんが優秀賞5作品と入賞16作品を選びました。また、入賞作品の中から主催者が特別賞5作品を選定しました。
青春賞(叶 匠寿庵)
青春は始発駅だ。いろんな駅で降りてごらん。
古子 60歳 熊本県
【俵さん評】人生は、まだ始まったばかり。ゴールを目指すだけが、いいとは限りません。まだまだ時間に余裕のあるうちに、たくさん途中下車をしてみましょう。若者への素敵なエールですね。
さわやか賞(大津商工会議所女性会)
男女の友情について語るきみ 徐行列車がすれ違う
山本貴幸 34歳 大阪府
【俵さん評】作者は、友情よりも恋情へと話題をすすめたいのかもしれません。前のめりな気持ちとは対照的に、ゆっくり通り過ぎる徐行列車が印象的です。人間関係も、徐行でいきましょうと言ってくれているようですね。
ユーモア賞(トヨタモビリティ滋賀)
六人一緒に立ち上がる。誰が譲るか譲り合う。
ぷくのママ 30歳 香川県
【俵さん評】席を譲らねばと思う気持ちが一致して、なんと六人が立ち上がりました。そして今度は、誰が譲るかを譲り合う。ほほえましくも心温まる一場面です。