これまでの優秀作品

電車と青春21文字のメッセージ2012
~ふるさと・初恋~

《最優秀作品…石坂洋次郎青春賞》

久しぶりと声がする。車掌さんは初恋の人。

中川 栄美(41歳 愛知県)

俵万智さんの
作品評

車掌さんと乗客。長い時の流れのなかで、変わるものと変わらないものとか表現されていて、とても印象深い作品でした。覚えていてくれたということは、車掌さんにとっても、作者は記憶に残る人だったのでしょう。

《優秀作品…初恋賞》

降りる駅ひとつ伸ばし、初めて見る恋の景色

川島 裕子(23歳 徳島県)

《優秀作品…さわやか賞》

一両目から「おはよう」のメール来る

岡田 弘子(53歳 神奈川県)

《優秀作品 MAKE YOUR SMILE!賞》

会えば♯会えなきゃ♭ 胸の音符は揺れ続け

海野 兼夫(61歳 埼玉県)

俵万智さんの
作品全体評

駅や電車というのは、古今東西の映画や小説でも、重要な舞台となっています。人と人とが出会い、別れ、また出発し、帰ってくるところ。特にふるさとの駅は、時間の流れをこえて、人々の心のよりどころとなっているのだなあと、みなさんの作品を読みながら感じました。せつない恋や、なつかしい思い出を乗せて、今日も電車は走っていることでしょう。