第16回青春21文字のメッセージには、全国47都道府県から4,557作品の応募をいただき、地元の有識者らによる審査で100作品が入選作品として選ばれました。 その中から最終審査員の歌人・俵万智さんが優秀賞5作品と入賞16作品を選びました。また、入賞作品の中から主催者が特別賞5作品を選定しました。
滋賀県知事賞
ホームの端まで追いかけた。心はきっと追いついた。
石塚裕大 18歳 滋賀県
【俵さん評】映画の一場面を見るような駅での一コマです。体はホームの端までしか行けないけれど、心はどこまでも。「きっと追いついた」という表現が魅力的ですね。全体を七五調でまとめたリズムも効いています。
大津市長賞
電車に乗れば皆 スマホ小さな平和が揺れて行く
桐山菊子 73歳 滋賀県
【俵さん評】誰もがスマホに見入っている光景は、どちらかというと否定的にとらえられがちなもの。けれどよく考えれば、そんなふうにしていられるのも平和だからこそ。昨今の世界情勢を思うと、いっそう響いてきます。