第19回青春21文字のメッセージには、全国47都道府県から過去最高の5,398作品の応募をいただきました。
1月7日に入賞21作品を発表しましたが、入選100作品の後の79作品を紹介します。5歳から85歳まで、皆さんの青春への思いが伝わる力作揃いです。
入賞・入選の100作品は、第19回青春21文字のメッセージ作品集として制作し、記念として皆さんにお届けします。
(俵万智さん全体評)
今年も全国さまざまな年齢のかたから応募があり、電車にまつわる風景やドラマは、世代を問わず豊かなものだとあらためて実感しました。踏切が、意外なほど恋を助けていることも興味深かったです。
微かに触れ合う指先は踏切が上がるまでの秘め事
藍色 しずく 34歳 静岡県
八時二分から九分間。赤い頬ごと、止むな踏切。
青木 俊己 24歳 東京都
持ち上げた窓から渡した文庫本ページの赤ペン探してね
雨宮 初枝 85歳 埼玉県
休日でも君の最寄駅が近づくと思わず窓を覗き込む
あゆか 19歳 神奈川県
青雲の志を抱きてその昔十五の顔を車窓に映す
荒尾 洋一 75歳 宮崎県
トンネルで 窓に頷く就活生 心で送る 小さなエール
有川 洋平 42歳 滋賀県
「おはよー」びっくりマーク、つけようかな
安藤 ちひろ 17歳 福島県
アンニュイな君に雨粒のメイク 車窓が気づかせた恋
石川 潮早 18歳 岐阜県
試合終わり夕日に輝くみんなの笑顔は金メダル
石田 怜聖 13歳 滋賀県
窓に当たる雨粒も「我慢するな」って言っている
今村 真歩 14歳 滋賀県
君と待った、あの踏切、青より青い春だった。
上田 蓮人 18歳 滋賀県
次々と窓にぶつかる雪を見て、私も行くぞ受験の日。
梅田 真由美 62歳 兵庫県
「またね」窓越しの君はそう言った気がしたんだ
梅原もずく 27歳 東京都
母と乗った電車 車窓から鯉のぼりを数えたあの日
江川 佳子 56歳 石川県
「歓、歓、歓」踏切も卒業を祝ってる
えぺ 44歳 広島県
窓から見える故郷 また来るよ 雪化粧して待ってて
えりな 16歳 東京都
電車にゆられ窓を見る。ああ言わなきゃよかった。
大野 葵生 13歳 滋賀県
野菜と弟が乗る荷車を力強くひいて渡った夏の踏切
岡島 佳保 14歳 滋賀県
自分でも分からない君への思いをXとおこうか
カタカナムシ 18歳 福島県
踏切に立つ君。車窓から見れば、一枚の絵画。
かっちゃん 68歳 東京都
暗闇に次の光がすぐ見える 息継ぎみたい地下鉄の駅
桂 56歳 京都府
このまま開かないで。踏切に初めて願った卒業の日
桂 奈津美 33歳 東京都
湖西線の車窓、湖面に逃げ水、夏がまだいた
冠谷 柊伍 14歳 埼玉県
かりた傘が愛しくて 一駅手前で降り歩く幸せ
きこり 46歳 埼玉県
会えなくなる合格通知に「おめでとう」を絞り出す
岸野 由夏里 50歳 京都府
車窓に揺らぐ稲穂。踏切横には案山子と彼岸花
木村 みどり 66歳 滋賀県
2人でお出かけ パパの膝上が君の指定席
椚座 大介 40歳 滋賀県
次の踏切までに僕も踏み切る 話したいことあるんだ
KEIKO 57歳 東京都
少しだけ窓を開けた 冬と春が入れ替わった
鯉主夫道 35歳 埼玉県
彼には偶然、私には必然。列車がフッと笑った。
古子 60歳 熊本県
すきと言うのは恥ずかしくて、推しだよと誤魔化した。
古蝶ネル 23歳 茨城県
テスト後の帰り道踏切カンカンきっと母もカンカン
近藤 璃湖 14歳 埼玉県
恋の始まりは踏切待ちで交わした小さな会釈
齋藤圭吾 41歳 兵庫県
偶然となりに座れた朝から、ここがわたしの特等席
坂崎 愛瑠 24歳 北海道
二階右端の窓 今は物理かな、なんて持久走一周目
佐々木 希 17歳 北海道
踏切で止まった君に初めておはようを言えた記念日
志村 紀昭 61歳 愛知県
電車長いね、と笑う君。終わらないで、この踏切
シュシュっと 39歳 神奈川県
窓を見ると友達が手を振った。あぁ残り半年。
鈴木 彩夏 15歳 埼玉県
超えられない踏切 飲み込んだ「一緒に帰ろう」
住野 菜々子 26歳 滋賀県
「偶然だね!」という君に会いたくて僕が作った必然
高橋 悠太 19歳 北海道
何の電車が通るかな幼い頃の小さな思い出踏切待ち
瀧口 双葉 12歳 埼玉県
寝坊したから君と会えた偶然。 遅刻も今日だけ◎
竹内 喜一 48歳 大阪府
窓から見えた君の笑顔が、青春ぜんぶもってった
田所浩二 15歳 広島県
窓ごしで 見てるあの子は あいつが好きなんだ
田中 巧一 10歳 埼玉県
旧姓で呼ばれる背中、踏切より高鳴る心。
つべる 33歳 神奈川県
頑張りすぎるあなたに、踏切が教えてくれた一旦停止
寺尾 修 50歳 滋賀県
「え、最寄り一緒じゃん」知ってたよ、私はね。
櫂渦 24歳 愛知県
he, his, him…窓の君見てまた初めから
永島 里奈 18歳 東京都
急な雨傘いりカバンを頭に乗せて踏切走る君と僕。
中村 史子 78歳 神奈川県
遮断桿が上がるのを待つ君の隣で、踏切れない僕。
にわとり 18歳 神奈川県
窓越しでも 手話ならば 心通ふ うれしさ
沼津っ子 78歳 静岡県
君と待つ踏切は音を消して二人の世界にしてくれる
野中 すみれ 13歳 滋賀県
まどのあいてる電車にトンボものってきたよ。
長谷川 陽菜 8歳 京都府
でんしゃからみえるお月さまわたしについてくる
長谷川 結菜 5歳 京都府
向かいの君 ふと上がる顔 慌てて車窓を見てたふり
羽成 永灯汰 28歳 埼玉県
先生、「偶然」を作り出す方程式を教えてよ。
林 明日佳 54歳 東京都
一緒に帰ろうと言えなくて今日もホームで願う偶然
ぱんだ 19歳 群馬県
僕と君 好きと友だち 思いが違った踏切板の迷路
平岡 健斗 17歳 滋賀県
開かずの踏切に、感謝。「隣に君」の偶然延ばせ。
不屈の屈葬 39歳 群馬県
トンネルは好き 窓に映って貴方が増えるから
藤内 直仁 62歳 高知県
思春期の私みたいにひねくれた次のカーブが一番すきだ
藤田 留実子 46歳 秋田県
窓で会話する為に左右逆の文字を練習している
ペースかめ 41歳 大阪府
車窓から見るイヴの夜の灯はひかりの器だった
ヘミング舞衣ウエイ 21歳 神奈川県
雪で曇った白い窓 君の名前を小さく書いた。
星 修 45歳 埼玉県
偶然隣に君が来た。私の鼓動、伝わらないで。
星 妙子 68歳 埼玉県
ホームを歩く賑やかな声、沢山の黄色い帽子たち
まあふ 19歳 滋賀県
まだ一緒にいたいから覚えた踏切のタイミング
まほまほ 17歳 滋賀県
君があの子と遅刻 私の恋も運転見合わせ中です
真理明 23歳 東京都
部活帰り。わかったよ踏切。告白すりゃいいんだろ
丸山 和成 42歳 新潟県
窓から見る君に「また明日」を言える日がきたら
水原 心菜 14歳 滋賀県
ねえ、窓の私。彼と話せてニヤけるのやめれる?
みちみ 34歳 鹿児島県
踏切よ開くな。立ち止まる君に追いつくまで
満川 恒朗 64歳 静岡県
推しと単語帳をファッションに纏う十七の夏
宮崎 真 17歳 滋賀県
今日だけは踏切に引っかかりたい君との帰り道
山崎 葉南 17歳 埼玉県
この雨がカーテンコールなら踏切開いた先まだ君は
山本 貴幸 37歳 大阪府
君と手を繋ぎ渡った踏切、今は小さな手も増えた。
山本 未歩 31歳 千葉県
君がくる時間 君がいる車両 前髪整えてつくる偶然
ゆうこ 22歳 埼玉県
もうすぐ君の住む街。曇る車窓を手で拭いた。
夢追い人 73歳 千葉県
あの子と僕の鞄の人形 アニメの中では恋人同士
横田 浩之 56歳 京都府
