第19回審査結果と活動

第19回青春21文字のメッセージ
~偶然・踏切・窓・推し~

(1)優秀賞5点と俵万智さんの審査評

《滋賀県知事賞》

今日だけ紙きっぷ。思い出を持ち帰りたくて。

坂下 遥香(20歳 滋賀県)

俵万智さんの
作品評

デジタルは便利なものですが、アナログの良さもありますね。今日があったことの印としての紙のきっぷ。日付も場所も記されたスグレモノです。思い出を持ち帰るという表現が素敵です。

《大津市長賞》

今は無い踏切をカーナビだけが覚えている。

横尾 悠月(16歳 福岡県)

俵万智さんの
作品評

思い入れのある踏切なのでしょうか。世界から忘れ去られたような寂しさが漂います。 けれど、覚えているのはカーナビ 「だけ」じゃない。作者も覚えているからこその作品ですね。踏切も喜んでいることでしょう。

《青春賞》(叶 匠寿庵)

踏切の音が聞こえないのは君の隣にいるからだ。

成松 光(17歳 大分県)

俵万智さんの
作品評

カンカンカン…… 大きな音の代名詞のような踏切の音。それが聞こえないという言いかたで、君の存在の大きさが伝わってきます。「だ」という断定の着地が潔くて、引き締まった表現になりました。

《さわやか賞》(大津商工会議所女性会)

晴れた日は 車窓から 畑のおばあを探す日々

太田 裕斗(18歳 秋田県)

俵万智さんの
作品評

元気かな? 今日もいるかな? ……優しいまなざしにグッときました 「晴れた日は 」が、とてもリアルです。雨の日には畑仕事はできませんから。こういう実感のにじむ表現には説得力がありますね。

《ユーモア賞》(トヨタモビリティ滋賀)

君と映った夜の車窓。窓よお願いスクショして!

うちのペリカン(45歳 東京都)

俵万智さんの
作品評

スクショはスクリーンショット。スマホなどの画面をそのまま写真に撮ることです。車窓をスマホの画面になぞらえたところがユニークです。君とのツーショットを保存したいという必死な思いが伝わってきました。

(2)特別賞と俵さんの総評

《近江勧学館賞》

君にはナイショだけど作れるんだよ。偶然って。

佐野 綾音(12歳 埼玉県)

《京阪電鉄賞》

君の隣は自由席。だけどお願い、誰も座るな。

May(26歳 三重県)

《近江鉄道賞》

『おはよう』やっと言えた。車窓の外は もう葉桜

トンちゃん(67歳 石川県)

《信楽高原鐵道賞》

車窓の景色が変わる 我が子にとっては紙芝居

にわとりママ(40歳 京都府)

《西日本旅客鉄道賞》

東京からの帰省旅行 やっと米原 「ただいま」関西弁

中嶋 健治(47歳 兵庫県)

《比叡山鉄道賞》

寒い日の「この席どうぞ。」でひなたができる

城尾 心春(13歳 滋賀県)

《団体賞》

滋賀県立彦根翔西館高等学校【滋賀県】
私立日本文理大学附属高等学校【大分県】

俵万智さんの総評

今年も全国さまざまな年齢のかたから応募があり、電車にまつわる風景やドラマは、世代を問わず豊かなものだとあらためて実感しました。踏切が、意外なほど恋を助けていることも興味深かったです。

関係団体・企業

滋賀県(滋賀県知事賞)大津市(大津市長賞)株式会社叶 匠壽庵(青春賞)
大津商工会議所女性会(さわやか賞)トヨタモビリティ滋賀株式会社(ユーモア賞)
一般財団法人天智聖徳文教財団(近江勧学館賞)京阪電気鉄道株式会社(京阪電鉄賞)
近江鉄道株式会社(近江鉄道賞) 信楽高原鐵道株式会社(信楽高原鐵道賞)
西日本旅客鉄道株式会社(西日本旅客鉄道賞)比叡山鉄道株式会社(比叡山鉄道賞)
京都信用金庫(団体賞) 大津市社会福祉協議会、びわこデザイン文化協会、他