第18回青春21文字のメッセージには、全国47都道府県から4,252作品の応募をいただきました。今年も学校の授業で取り上げていただくことが多く、約半数が20歳未満の方からの作品でした。都道府県別の応募数は、第1位は地元の滋賀県、第2位が京都府、第3位が東京都でした。
1次審査で500作品に絞り込み、地元有識者等による2次審査で入選100作品を選出。その中から俵万智さんが優秀賞5作品と入賞16作品を選びました。また、入賞作品の中から主催者が特別賞6作品を選びました。
《滋賀県知事賞》
初めて始発に乗った。朝ってこんなに光るんだ。
会田 あやか(22歳 滋賀県)
俵万智さんの
作品評
作品評
駅や電車は、時間帯によって表情が変わりますが、始発はまた格別です。その驚きが、瑞々しく表現されました。「光が眩しい」くらいでは足りないのでしょう。朝を主語にしてしまったところに迫力があります。
《大津市長賞》
もう君に逢えないと知る乗換駅 後ろ三両切り離します
山本 貴幸(36歳 大阪府)
俵万智さんの
作品評
作品評
秘めた思いだったのでしょうか。一つの恋の終わりが、駅と電車に重ね合わせてリアルに伝わってきます。今が人生の乗換駅、思い出を切り離して進んでいこうというふうにも読めて、切ないですね。
(俵万智さん全体評) 全国から、そしてさまざまな年代のかたから、ご応募がありました。この賞の広がりとともに、電車や駅にまつわる思い出やドラマが、多くの人々の心にあることをあらためて感じる選考でした。