第18回青春21文字のメッセージには、全国47都道府県から4,252作品の応募をいただきました。今年も学校の授業で取り上げていただくことが多く、約半数が20歳未満の方からの作品でした。都道府県別の応募数は、第1位は地元の滋賀県、第2位が京都府、第3位が東京都でした。
1次審査で500作品に絞り込み、地元有識者等による2次審査で入選100作品を選出。その中から俵万智さんが優秀賞5作品と入賞16作品を選びました。また、入賞作品の中から主催者が特別賞6作品を選びました。
《入賞》
新学期は知らない街の改札をくぐり抜けるようで。
藍川すう(17歳 神奈川県)
「落としましたよ」の手に、拾われる私の心臓
天海楓(21歳 埼玉県)
過ぎた会話は忘れたけど、過ごした時間は覚えてる
awoi(16歳 京都府)
成瀬も歩いた駅への坂 ときめく前に息切れる
枝 きぬ枝(73歳 滋賀県)
乗ったかな。乗りかえたかな。降りたかな。
加藤 道子(73歳 神奈川県)
のりかえをするたび貴方に近づく幸せの扉
近藤 己順(41歳 大阪府)
君の心行きの電車が発車しますときめきに注意を
真奈美0116(12歳 静岡県)
幾度も乗り換えを経てようやく着けた貴方の隣
みちお(19歳 神奈川県)
膳所駅のカーブ 遠心力に乗っかって進む初恋
やまづみ(36歳 滋賀県)
錆びたレール 草に埋もれて眠ってる 今は虫の駅
吉田 進次(61歳 滋賀県)
《団体賞》
滋賀県立瀬田工業高等学校(滋賀県)
金城学院高等学校(愛知県)
(俵万智さん全体評) 全国から、そしてさまざまな年代のかたから、ご応募がありました。この賞の広がりとともに、電車や駅にまつわる思い出やドラマが、多くの人々の心にあることをあらためて感じる選考でした。