第17回青春21文字のメッセージには、全国各地に加えカナダ、アメリカ、台湾からも含め5,022作品の応募をいただきました。ここ数年、世界を覆ったコロナ禍による閉塞感から解き放たれ、新たな出発への弾けるような思いを詠み込んだ作品が多く見られました。
1次審査で500作品に絞り込み、地元有識者等による2次審査で入選100作品を選出。その中から俵万智さんが優秀賞5作品と入賞16作品を選びました。また、入賞作品の中から主催者が特別賞6作品を選びました。
近江勧学館賞
傾けど勇気届かずやじろべえ 肩に頭を載せたい日々よ
牛尾 玲 23歳 京都府
京阪電鉄賞
雨の日は朝からそわそわ。君が電車を使うから。
Suzu 18歳 東京都
近江鉄道賞
等間隔に空いたロングシート。法則乱した君と僕
ハイビッグ 32歳 京都府
信楽高原鐵道賞
家以外にも「お帰り」を感じる駅がある幸せ。
村田 千賀子 53歳 東京都
西日本旅客鉄道賞
押し入れの古いスケッチブック。今は無い故郷の駅舎。
住吉 美和子 60歳 大阪府
比叡山鉄道賞
上りの君と下りの私 向かい合うのにすれ違う
川村 来莉 17歳 静岡県
(俵万智さん全体評) 駅舎や電車が、人生の大切な場面の舞台であることを、あらためて感じました。日常的なものでありつつ、特別な空間でもあるんですね。それがみなさんの作品を通して伝わってきました。