第17回青春21文字のメッセージには、全国各地に加えカナダ、アメリカ、台湾からも含め5,022作品の応募をいただきました。ここ数年、世界を覆ったコロナ禍による閉塞感から解き放たれ、新たな出発への弾けるような思いを詠み込んだ作品が多く見られました。
1次審査で500作品に絞り込み、地元有識者等による2次審査で入選100作品を選出。その中から俵万智さんが優秀賞5作品と入賞16作品を選びました。また、入賞作品の中から主催者が特別賞6作品を選びました。
入 賞 ( 10作品 あいうえお順 )
君が好きだと叫びたい 発車ベルに負けない声で
浅井 春子 17歳 滋賀県
抱っこで見ていた電車を、 抱っこで見せている。
嶋崎 迅平 26歳 埼玉県
見合わせで 動かぬ電車と動いた関係
電猫 21歳 神奈川県
見知らぬ駅舎で缶コーヒー 慣れてる振りの一人旅
中立 明子 35歳 熊本県
母さん、私50越えたんよ。駅まで一人で大丈夫。
中村 智美 56歳 滋賀県
くるまいすベビーカーみんなのれるえきになあれ
長谷川 陽菜 6歳 京都府
3歳児 推しの電車を語る時だけやたらと流暢
平山 暁生 36歳 東京都
いいなぁ電車は進路が決まってて。僕まだ駅構内よ
フジ 18歳 滋賀県
「もう立っちゃったんで」照れ笑いの譲り文句
藤咲 沙久 31歳 大阪府
私の推しはさわやかな笑顔が素敵な駅員さん
前田 蘭奈 12歳 滋賀県
(俵万智さん全体評) 駅舎や電車が、人生の大切な場面の舞台であることを、あらためて感じました。日常的なものでありつつ、特別な空間でもあるんですね。それがみなさんの作品を通して伝わってきました。