第16回審査結果と活動

第16回審査結果と活動

(1)優秀賞5点と俵万智さんの審査評

《滋賀県知事賞》

ホームの端まで追いかけた。心はきっと追いついた。

石塚 裕大(18歳 滋賀県立安曇川高校3年)

俵万智さんの
作品評

映画の一場面を見るような駅での一コマです。体はホームの端までしか行けないけれど、心はどこまでも。「きっと追いついた」という表現が魅力的ですね。全体を七五調でまとめたリズムも効いています。

《大津市長賞》

電車に乗れば皆スマホ小さな平和が揺れて行く

桐山 菊子(73歳 滋賀県)

俵万智さんの
作品評

誰もがスマホに見入っている光景は、どちらかというと否定的にとらえられがちなもの。けれどよく考えれば、そんなふうにしていられるのも平和だからこそ。昨今の世界情勢を思うと、いっそう響いてきます。

《青春賞》(叶 匠寿庵)

青春は始発駅だ。いろんな駅で降りてごらん。

古子(60歳 熊本県)

俵万智さんの
作品評

人生は、まだ始まったばかり。ゴールを目指すだけが、いいとは限りません。まだまだ時間に余裕のあるうちに、たくさん途中下車をしてみましょう。若者への素敵なエールですね。

《さわやか賞》(大津商工会議所女性会)

男女の友情について語るきみ 徐行列車がすれ違う

山本貴幸(34歳 大阪府)

俵万智さんの
作品評

作者は、友情よりも恋情へと話題をすすめたいのかもしれません。前のめりな気持ちとは対照的に、ゆっくり通り過ぎる徐行列車が印象的です。人間関係も、徐行でいきましょうと言ってくれているようですね。

《ユーモア賞》(トヨタモビリティ滋賀)

六人一緒に立ち上がる。誰が譲るか譲り合う。

ぷくのママ(30歳 香川県)

俵万智さんの
作品評

席を譲らねばと思う気持ちが一致して、なんと六人が立ち上がりました。そして今度は、誰が譲るかを譲り合う。ほほえましくも心温まる一場面です。

(2)特別賞と俵さんの総評

特別賞5作品と学校賞、俵さんの総評は次の通り。団体賞は、滋賀短期大学附属高等学校、大津市立唐崎中学校が選ばれました。

《近江勧学館賞》

好きになるとICOCAの音すらなんかスタイリッシュ

みより(19歳 埼玉県)

《京阪電鉄賞》

朝の電車線路を挟んでLINEで「おはよう」

たまちゃん(18歳 大阪府)

《近江鉄道賞》

いつもの席で読書の君 八十歳瞼に残る平和の姿

岩谷隆司(80歳 三重県)

《信楽高原鐵道賞》

雪の始発駅。母の作った弁当が僕の背中を温める。

夜明けのパンチ(19歳 神奈川県)

《西日本旅客鉄道賞》

駆けるホームに君がいた 掛ける言葉に賭ける僕

荻野結希(15歳 大津市立堅田中学3年)

《団体賞》

大津市立堅田中学校(滋賀県)
宮城県名取高等学校(宮城県)

俵万智さんの総評

電車や駅を舞台とするさまざまなドラマを、今年もたっぷり堪能しました。始発駅というテーマを、人生と重ねてうまく表現した作品も多かったですね。

関係団体・企業

滋賀県(滋賀県知事賞)大津市(大津市長賞)トヨタモビリティ滋賀(ユーモア賞)
株式会社叶 匠壽庵(青春賞)大津商工会議所女性会(さわやか賞) 京阪電気鉄道株式会社(京阪電鉄賞)
近江鉄道株式会社(近江鉄道賞) 信楽高原鐵道株式会社(信楽高原鐵道賞)
西日本旅客鉄道株式会社(西日本旅客鉄道賞) 一般財団法人天智聖徳文教財団(近江勧学館賞)
京都信用金庫(団体賞) 大津市社会福祉協議会、びわこデザイン文化協会、他

(3)作品発表と表彰

  1. 作品発表・展示
    • プロジェクトのHP(https://densyatoseisyun21.com/
    • ナカマチ商店街: 2022年3月
    • 京阪電車石山坂本線の車両中吊り(1編成):2月14日~3月31日
    • 京阪電車石山坂本線車両ドア横広告スペース
    • 近江鉄道、信楽高原鐵道の車両(1編成):2月中旬~3月下旬(予定)
    • 胸キュン商店街(ナカマチ商店街連合会):3月(予定)
    1. 作品集の制作 2月完成予定
    1. 表彰式(オンライン)
      • 2月25日(土) 受賞者および関係者にて開催予定