第15回審査結果と活動

第15回青春21文字のメッセージ
~空・おしゃべり・エール・線路~

(1)優秀賞5点と俵万智さんの審査評

《滋賀県知事賞》

毎朝君との2駅7分 ちりも積もれば恋になった

ハナ(埼玉県 26歳)

俵万智さんの
作品評

一日に、たった7分の交流。それが特別に濃いのではなく「ちりも積もれば」と表現したところが面白いですね。毎朝の習慣のような時間が、気がつけばとても大切なものになっていたのでしょう。2駅7分という具体的な数字がリアルで効いています。

《大津市長賞》

線路沿いの案山子が手を振る 今日が最後の見送り

杉浦 聡美(神奈川県 53歳)

俵万智さんの
作品評

同じ風景でも、こちらの気持ちや状況が変化すると、違って見えるもの。案山子は、ずっと同じように手を振っているのですが、それを「最後の見送り」と受けとめたところに、作者の思いがこもります。

《青春賞》

君の駅までの線路 僕の「好き」までの導火線

小野 櫻(東京都 24歳)

俵万智さんの
作品評

君の待つ駅へ向かう「告白爆弾」ということですね。だから線路は「導火線」。当たって砕けろという覚悟の気持ちが、ユニークな比喩で伝わってきます。

《さわやか賞》

受験日の朝 車掌からのエール 前途洋々指さし確認

緑川 大二郎(福島県 22歳)

俵万智さんの
作品評

顔見知りの車掌さんなのでしょう。いつもの指さし確認をしながら「受験よーし!」なんて言ってくれたのかもしれません。前途洋々という言葉の明るさ。読む人までエールをもらったような気持になる作品でした。

《ユーモア賞》

キミがホームへ降りるとき 僕の心は急停車

なかむら ゆうき(滋賀県 14歳)

俵万智さんの
作品評

「えっ、もうここで降りてしまうの!?」という驚き。緊急事態発生と言わんばかりに、大げさに「急停車」と表現したところ、上質なユーモアを感じました。

(2)特別賞と俵さんの総評

特別賞5作品と学校賞、俵さんの総評は次の通り。団体賞は、滋賀短期大学附属高等学校、大津市立唐崎中学校が選ばれました。

《京阪電鉄賞》

毎朝のおはようを重ねて 吊り革の距離が縮まる

小池 清隆(長野県 22歳)

《近江鉄道賞》

コロナ禍でも車内おしゃべり手話の子キュート

荒木 光弘(滋賀県 15歳)

《信楽高原鐡道賞》

停車駅ふと見えたヒマワリ 前を向く 僕も負けない

宮岡 隼都(広島県 14歳)

《西日本旅客鉄道賞》

踏切であの娘と通過待ち 長い列車が来ますように

今上 大(北海道県 45歳)

《近江勧学館賞》

直接言えなかった頑張れを丸めて君の背に投げる

青木 日向子(兵庫県 16歳)

《団体賞》

大津市立唐崎中学校(滋賀県)
大津市立日吉中学校(滋賀県)

俵万智さんの総評

SNS が普及して、短い言葉で発信する機会が増えました。とても便利な時代になり
ましたが、だからこそ言葉を磨くことは、いっそう大切になっているように思います。
応募されたみなさんが持った「言葉を探して磨く時間」は、とても豊かなものだった
のではないでしょうか。そのことが作品を通して伝わってきました。

関係団体・企業

滋賀県(滋賀県知事賞)大津市(大津市長賞)滋賀トヨペット株式会社(ユーモア賞)
株式会社叶 匠壽庵(青春賞)大津商工会議所女性会(さわやか賞) 京阪電気鉄道株式会社(京阪電鉄賞)
近江鉄道株式会社(近江鉄道賞) 信楽高原鐵道株式会社(信楽高原鐵道賞)
西日本旅客鉄道株式会社(西日本旅客鉄道賞) 一般財団法人天智聖徳文教財団(近江勧学館賞)
京都信用金庫(団体賞) 大津市社会福祉協議会、びわこデザイン文化協会、他

(3)作品発表と表彰

  • 作品発表・展示
    • プロジェクトのHP(https://densyatoseisyun21.com/
    • ナカマチ商店街: 2022年3月
    • 京阪電車石山坂本線の車両中吊り(1編成):2月17日~3月下旬
    • 京阪電車石山坂本線車両ドア横広告スペース(全車両):2月26日~3月下旬
    • 京阪電車石山坂本線の各駅:2月~
    • 近江鉄道の車両(1編成):2月下旬~3月下旬
    • JR大津駅観光案内所:2月~
  • ◎作品集の出版
    • 準備中