応援メッセージ

応援メッセージをいただきました①

クラウドファンディングのご支援と合わせていただいた応援メッセージです。プロジェクトメンバー一同、大変元気付けられました。

@貴さんからの応援メッセージ

「青春21文字のメッセージ」プロジェクト運営に携わる皆さん。

プロジェクトもひとまず一区切り、応募多数とクラウドファンディング目標達成に際しまして、まずはおめでとうございます。

もちろん、今後も審査に作品発表のご準備にと、まだまだプロジェクトは続いていきますが、良いものを皆で作り上げようと奔走されるお姿に、僭越ながら応援メッセージを贈らせていただきたいと思います。

私がこのプロジェクトに惹かれたのは、「電車」という普段から馴染みのある場面設定に、「青春」という誰もが経験する人生の果実を掛け合わせたところ。

「電車」というシーンには、仕事やプライベート等の公私において、皆さん様々な思いが纏わっていて、まさに青春の憩う場です。

それを限られた文字数で表現する現代的で爽やかな企画に、文芸を愛好する者として見逃せないものがありました。

最終審査にはあの俵万智さんが選評をされるということで、すっかり一読者として楽しんでいる私は、瑞々しい作品と的確な選評コメントを同時に味わう贅沢をさせていただいております。

話は少し逸れますが、私の兄は東京の写真スタジオでフォトグラファーをしていて、仕事の話をよくしてくれます。

その中でも特に楽しそうに話してくれるのが、学校への出張撮影(体育祭や文化祭、修学旅行等の学校行事に同伴するカメラマン)の仕事の話です。

数年前の年末年始の兄の帰省時に、持ち帰りの仕事として写真セレクト作業中のノートパソコンを、少し見せてもらったことがあります。どの写真も学生たちは皆、活き活きとした良い表情をしていました。

昨今のコロナ禍では、学校行事が軒並み延期や中止となって、以前のような学生生活を送れなくなった学校が後を絶たない、と聞きます。

兄の出張先のとある学校も例外ではなく、延期に延期を重ね、やっとコロナの波の谷間に、一定の制限下での文化祭の開催が決まりました。

一般公開は実施せず、飲食を伴う模擬店も出せず、クラスで事前に撮影・制作した映像を当日スクリーンで鑑賞する。

当日鑑賞も、分散登校で全校生徒が一斉に登校できないため、自宅でリモートでしなければいけない、という状態。

そのような状態では、当日、絵になる写真の撮りようもないということで、少人数で制作作業をする準備期間の風景をカメラに収める、ということに。

制限された不条理な世情ではあるけれど、文化祭の装飾のデザインについて話し合ったり、談笑したり、学生たちは今できる最大限の「青春」を一生懸命、目一杯楽しんでいるように見えた、と兄は話してくれました。

話は戻って、ひょんなことから私が活動を知った「青春21文字のメッセージ」プロジェクト。

滋賀のシンボル・琵琶湖に沿うように走る京阪石坂線の沿線には学校が多く、朝夕にはあふれるほどの学生が利用しているそうですね。まさに「青春路線」。

それを端緒として始まったこのプロジェクトに、前述の兄の話が頭を過ぎって、今のコロナ禍に学生の皆さんはどのような青春メッセージを込めるんだろうか、と応援したい気持ちになりました。

もちろん、私を含め、「ビフォーコロナ」時代に学生生活を送った皆さんにも様々な青春があって、今なお青春の現役生として日々を送っている方もいらっしゃることでしょうが、いずれにせよ、「青春」という宝物には普遍性と永遠性があります。

【これまでの優秀作品】に目を留めながら、そして、兄の話の中の学生たちの姿を思いながら、「コロナ禍で生活様式が様変わりしようとも、いつの時代も青春はかけがえのないものなんだなあ」と、改めて感じ入りました。

当たり前にあると思っていた存在の貴さを再認識する、そのきっかけを与えてもくれた「青春21文字のメッセージ」プロジェクトに、ただただ感謝です。

最後になりますが、運営に日々ご尽力される関係者の皆さん、いつも素敵で勉強になる作品評を寄せてくださる俵万智さん、琴線に触れる作品と出逢わせてくださる応募者の皆さん、そして、青春の憩いの場であるこのプロジェクトを共に激励される支援者の皆さん。

「第15回」というこのタイミングでご一緒できた世界線をとても嬉しく思いますし、その中の一人として足並みを揃えられることを光栄に思っております。

世界的に大変な情勢の中、ソーシャルディスタンスやオンライン技術の加速により、他人との距離感に不安や孤独を感じたり、心身不調を来したり、取り残された気持ちを抱えている人は少なからずいると思います。

そんな中、世代も経験も感性も、何ひとつ違う私たちが、ただひとつ、「青春」という最大公約数で繋がれることは、意味のあることではないでしょうか。

このプロジェクトだからこそ出来る青春の共有のかたち、その喜びの輪が、今後も末永く続き、広がっていってくれることを願ってやみません。