《最優秀作品…石坂洋次郎青春賞》
久しぶりと声がする。車掌さんは初恋の人。
中川 栄美(41歳 愛知県)
俵万智さんの
作品評
作品評
車掌さんと乗客。長い時の流れのなかで、変わるものと変わらないものとか表現されていて、とても印象深い作品でした。覚えていてくれたということは、車掌さんにとっても、作者は記憶に残る人だったのでしょう。
《優秀作品…初恋賞》
降りる駅ひとつ伸ばし、初めて見る恋の景色
川島 裕子(23歳 徳島県)
《優秀作品…さわやか賞》
一両目から「おはよう」のメール来る
岡田 弘子(53歳 神奈川県)
《優秀作品 MAKE YOUR SMILE!賞》
会えば♯会えなきゃ♭ 胸の音符は揺れ続け
海野 兼夫(61歳 埼玉県)
俵万智さんの
作品全体評
作品全体評
駅や電車というのは、古今東西の映画や小説でも、重要な舞台となっています。人と人とが出会い、別れ、また出発し、帰ってくるところ。特にふるさとの駅は、時間の流れをこえて、人々の心のよりどころとなっているのだなあと、みなさんの作品を読みながら感じました。せつない恋や、なつかしい思い出を乗せて、今日も電車は走っていることでしょう。