これまでの優秀作品

電車と青春21文字のメッセージ2010
~初恋・親子・ひとりたび~

《最優秀作品…石坂洋次郎青春賞》

11枚綴りの回数券 あなたに会える予約券

望月 雄太(25歳 東京都)

俵万智さんの
作品評

なんでもない回数券が、恋をしている人にとっては、特別な意味を持つものになります。「予約券」という表現がとても素敵でした。回数券は、たしか10枚の値段で11枚分ですよね。その嬉しい感じも、うまく恋の気分とリンクしています。

《優秀作品…初恋賞》

初恋はいつ?そう書かれた広告の下に君がいる

末永 岳(26歳 宮城県)

《優秀作品…さわやか賞》

いつもの駅でいつもの会話、「当り前」が宝物

鳴瀧 恵梨子(16歳 兵庫県)

《優秀作品 MAKE YOUR SMILE!賞》

あと2分 走って乗った十七 もう走れない五十三

伊藤 邦代(53歳 滋賀県)

俵万智さんの
作品全体評

電車という日常を舞台にした、さまざまなドラマを、今年も楽しませていただきました。課題のテーマが広がったぶん、例年以上にバラエティに富んだ作品が寄せられ、選考に悩みました。場面が具体的に思い浮かぶもの、表現に一歩踏み込んだ工夫のあるもの、などが最終的には残りました。若い人の作品に、例年以上に力のこもったものが多く、それも嬉しいことでした。時代は変わっても、電車文化は受け継がれているようです。