《最優秀作品…石坂洋次郎青春賞》
隣に座った君を見ず 窓に映った君を見る
重本 健吾(21歳 大阪府)
俵万智さんの
作品評
作品評
大好きな人の存在を隣に感じながら、直接は顔を見ることのできない初々しい恋心。電車ならではの状況を生かした「窓に映った君を見る」が効いています。対になった言葉が、心地よいリズムを生みだしているところも、いいですね。
《優秀作品…初恋賞》
行かないで、ドアが閉まれば言えるのに
橋本 美幸(20歳 宮城県)
《優秀作品…さわやか賞》
二駅を遠距離と泣いた眩しき日
橘 真子(20歳 京都府)
《優秀作品 MAKE YOUR SMILE!賞》
電車って助手席よりもくっつける
太田 久美子(23歳 新潟県)
俵万智さんの
作品全体評
作品全体評
電車や駅は、青春の舞台であることを、今回もたっぷり味わいながらの選考となりました。出会い、別れ、初恋、思い出……。今日も、さまざまなドラマを乗せて、電車は走っていることでしょう。今年は特に、若い人の健闘が目立ちました。もしかしたら携帯メールの効用でしょうか。短い言葉で表現することに、とても慣れていて、積極的だなあと感じました。