これまでの優秀作品

電車と青春+初恋21文字のメッセージ2009

《最優秀作品…石坂洋次郎青春賞》

隣に座った君を見ず 窓に映った君を見る

重本 健吾(21歳 大阪府)

俵万智さんの
作品評

大好きな人の存在を隣に感じながら、直接は顔を見ることのできない初々しい恋心。電車ならではの状況を生かした「窓に映った君を見る」が効いています。対になった言葉が、心地よいリズムを生みだしているところも、いいですね。

《優秀作品…初恋賞》

行かないで、ドアが閉まれば言えるのに

橋本 美幸(20歳 宮城県)

《優秀作品…さわやか賞》

二駅を遠距離と泣いた眩しき日

橘 真子(20歳 京都府)

《優秀作品 MAKE YOUR SMILE!賞》

電車って助手席よりもくっつける

太田 久美子(23歳 新潟県)

俵万智さんの
作品全体評

電車や駅は、青春の舞台であることを、今回もたっぷり味わいながらの選考となりました。出会い、別れ、初恋、思い出……。今日も、さまざまなドラマを乗せて、電車は走っていることでしょう。今年は特に、若い人の健闘が目立ちました。もしかしたら携帯メールの効用でしょうか。短い言葉で表現することに、とても慣れていて、積極的だなあと感じました。