《最優秀作品…石坂洋次郎青春賞》
好きもさよならも 同じ駅。
山下 祐輝(24歳 東京都)
俵万智さんの
作品評
作品評
簡潔な言葉の中に、無限のドラマを感じさせる作品です。読む人一人ひとりの胸の中に、それぞれの「好き」と「さよなら」の場面が広がることでしょう。
《優秀作品…初恋賞》
二千回も乗ったのに、一回も話ができなかった
後藤 順(53歳 岐阜県)
《優秀作品…さわやか賞》
うろこ雲 電車の窓にレース編む
本田 しおん(15歳 東京都)
《優秀作品 はつらつ賞》
電車間もなく 発車します 告白の方 お急ぎ下さい
平松 泰輔(32歳 北海道)
俵万智さんの
作品全体評
作品全体評
圧倒的に、恋にまつわる作品が多く、電車というものが、いかにさまざまな恋の舞台になっているかということを、あらためて感じさせられました。実った恋、片思いのまま終わった恋、失われた恋……。それがどんなものであれ、舞台となったホームや車内の風景は、思い出をいろどるものとして、永遠の人の心にあるのだなあと感じます。私自身も高校の三年間、電車通学をしていたので、そのころを懐かしく思い出しました。