これまでの優秀作品

電車と青春+初恋
21文字のメッセージ2007

《最優秀作品…石坂洋次郎青春賞》

好きもさよならも 同じ駅。

山下 祐輝(24歳 東京都)

俵万智さんの
作品評

簡潔な言葉の中に、無限のドラマを感じさせる作品です。読む人一人ひとりの胸の中に、それぞれの「好き」と「さよなら」の場面が広がることでしょう。

《優秀作品…初恋賞》

二千回も乗ったのに、一回も話ができなかった

後藤 順(53歳 岐阜県)

《優秀作品…さわやか賞》

うろこ雲 電車の窓にレース編む

本田 しおん(15歳 東京都)

《優秀作品 はつらつ賞》

電車間もなく 発車します 告白の方 お急ぎ下さい

平松 泰輔(32歳 北海道)

俵万智さんの
作品全体評

圧倒的に、恋にまつわる作品が多く、電車というものが、いかにさまざまな恋の舞台になっているかということを、あらためて感じさせられました。実った恋、片思いのまま終わった恋、失われた恋……。それがどんなものであれ、舞台となったホームや車内の風景は、思い出をいろどるものとして、永遠の人の心にあるのだなあと感じます。私自身も高校の三年間、電車通学をしていたので、そのころを懐かしく思い出しました。